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直下率(住まい造りへの想い㉗)

  • 2017/04/23

 

熊本地震から1年が経ちました。現地では多くの方が未だ仮設住宅に住まい、元の生活を取り戻しておりません。一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 

同時に私たちは地震に強い住まいを提供するという責務を再認識して、みなさまの住まい造りのお手伝いをさせていただきます。

 

さて、熊本地震後に建物の耐震性能の判断基準として「直下率」という言葉をよく耳にするようになったのではないでしょうか?直下率とは極めて単純で1階と2階の柱や壁の位置が合致している割合のことで、当然直下率が高い建物が耐震性に優れており、壁は60%以上、柱は50%以上の直下率がひとつの安全の基準となっております。

 

外観のデザイン、大空間の間取りばかりを優先することは構造的に負担のかかるプランとなり直下率も悪くなります。

一方、いわゆるローコストメーカーでは直下率が高くなる場合が多いと思います。というのもコストを抑えるために1階2階が間崩れしないようなプランが多いからなのです。

 

「耐震性の高い建物にしたいけれども、せっかくの注文住宅だから自由度の高い好みの間取りにしたい!どうすればいいの?」

 

これがみなさまの本音だと思います。もちろん直下率を無視していいとはいいません。しかしながら、耐震性を高めることは直下率だけではありません。例えば、材料の木材の強度、旧態依然の施工方法による仕口部分の大きな断面欠損(住まい造りへの想い㉔参照)、建物の重さや地盤の強度(住まい造りへの想い⑦参照)などなど。

 

直下率の数値だけに一喜一憂するのではなく(50%以上は確保しましょう)、住まいの耐震性をトータルバランスで考えることが大切なのです。

 

 

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1階に大空間リビングがあったために直下率が低かったのかもしれません