ずっと気になっていた場所、岩手県八幡平市にある八幡平アスピーテラインを通るといつも見える、物悲しくもあり、荘厳な佇まいにも感じられる場所にやっと寄ることができました。
「松尾鉱山」と聞いてピンとくる方がどれだけいらっしゃるか。
東洋一を誇った硫黄鉱山です。鉱山町はピーク時には13,500人ほどの人口まで膨れ上がり、公団住宅が一般化する前から、水洗トイレやセントラルヒーティング完備の集合住宅、その他、学校や病院など、当時の日本の最先端設備を整えた近代都市が形成されていました。
集合住宅群 ここに1万人以上の人が・・・
昭和47年に閉山になったあと、この場所は放置され現在に至っています。約50年経って廃墟と化した今でも当時の人々の暮らしとこの町の栄華が想像できます。ノスタルジックな気分に浸ってきました。
建物はすっかり朽ち果てています
長い廊下にいくつもの部屋(暮らし)が並ぶ
小さな部屋ですがここにも家族の暮らしがあったのでしょう・・・
共同便所 左の衝立(ついたて)には小便器が並ぶ
共同浴場だったのか?