「ケンケン」とは私たちの業界内で省略して読んでいる「建築研究所」のことを言います。10月30日に私たちスタッフと建研の視察に行ってまいりました。
建研の事業内容詳細については 建研HP をご覧いただければと思いますが、簡単に言えば「国の指針に基づき公正・中立な立場で建築住宅の研究する組織」です。
以前から藤島建設がご指導いただいております東京大学教授の坂本雄三先生が今年の4月より建研の理事長に就任されたという縁で今回視察をお願いいたしました。
暴露試験は建材が何十年もの間に風雨にさらされるとどのように劣化するかという実験なのですが、長いものは40年以上前から試験をしているそうです。
担当研究員の方から暴露試験の説明
数十年も風雨にさらされ朽ちた建材
強度実験で坂本理事長(中央)と木村早大名誉教授(右)から解説を受ける
また、住宅のエネルギー消費比較のために自動でカーテンの開け閉めや室内に「人体君」という人間が発する熱や蒸気機械などを設置して実際に家族4人が生活している住まいを作りだし、データ採取している住戸も見学いたしました。
熱や蒸気を発する人体君やアイロンなども作動させることによって人為的な生活空間を作り出す
そして、近年注目されております最新のエコ住宅「LCCM住宅」の見学です。「LCCM住宅」とはライフサイクルカーボンマイナスを略したもので建物が建設される時から人が生活し、リフォームをおこない、そして解体廃棄される時までを含めてCO2の収支をマイナスにする住宅です。
LCCM住宅
弊社各部門スタッフと確認
最後に建研役員会議室で坂本理事長や木村健一早稲田大学名誉教授からご指導をいただきました。
私たち民間企業では何十年というスパンでの実験はなかなかできません。建研の坂本理事長をはじめ多くの外部機関と協力・研究しながら「もっと上質な幸せになれる住まい」をこれからも提供していきます。
最前列左から 佐藤 渡邊弊社会長 坂本雄三建研理事長 木村健一早大名誉教授