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第17回薪・牧・巻フェスタ(いわて文化大使61)
2023/10/01
9月30日、毎年秋の恒例、葛巻町のトリプルまきフェスタに出席いたしました。
私たちの木の故郷、葛巻町では自然の恵みに感謝する薪・牧・巻、トリプルまきフェスタが秋に開催されます。
「薪」とはご存じのように木や枝を伐採した固形燃料であり、寒さの厳しい葛巻町には欠かせない自然エネルギーです。
「牧」とは、酪農を基幹産業にしている葛巻町では、牧場が町のあちらこちらに見受けられます。
「巻」とはもちろん葛巻の「巻」。
葛巻町と縁の深いみっつの「まき」からトリプルまきフェスタと命名されています。
このイベントでは葛巻町の86%を占める森林の恵み、自然への感謝を込めて、森林とのふれあい体験がおこなわれます。自然エネルギーである薪収穫体験や木や枝の伐採体験など子供たちと一緒に体験し、森林の大切さを実感するのです。
ふれあい体験で汗を流した後にみんなで食べるカレーライスと葛巻産の牛乳やヨーグルトなどの乳製品は格別です。このみっつの「まき」を堪能する楽しいイベント、私も毎年楽しみにしております。
険しい道を山の奥まで
重たい薪を手渡しで収穫していきます
森林の恵みに感謝するイベントと併せて、私はもうひとつ森林の恵みの恩恵を受けている材木に関する仕事として工場の視察など品質確認が待っています。
今回は提携している葛巻の隣町、岩泉町の工場に足を運びました。あいにくの雨でしたが、製材工程の確認はもちろん、高い品質の追求に工場責任者との面談予定時間はあっという間に過ぎていきます。
ただ・・・残念なことも。というのも十分に材料に利用できる木がバイオマス発電に使用されているという事実です。本来、バイオマス発電とは「間伐材」や「廃材」など製品に使用することが難しい木を無駄にすることなく利用して発電するものだと思っていたのですが・・・、本来は製材されて活躍できる木たちがチップになって燃やされるのを前に私には泣いているようにみえました。
製材するに十分な原木なのですが…
さて、秋の森林の美味しい恵みといえば、もちろん「松茸」。帰途に立ち寄った道の駅で販売されていたのですが・・・、結構なお値段でこの恵みを享受するのはなかなかたいへんですね。