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ドッグランのある犬と暮らす家づくりのポイント9つ!床面素材や安全対策についても解説
2023/12/04
犬と暮らす家づくりを考える時、多くの方がドッグランのある家に憧れを持つのではないでしょうか。
ドッグランがあると、愛犬との遊びのバリエーションが広がり、より一緒に楽しい時間を長く過ごせるでしょう。
ここでは、ドッグランのある家の建設を考える際の、知っておきたいポイントと、ドッグランに適した床面素材の選び方、安全対策についてご紹介します。
犬と暮らす家づくりにおいて、犬の好みを押さえておくことは重要です。
犬が安心して快適に暮らせる環境と、大好きなことについておさらいしておきましょう。
犬は、お散歩や運動を好む子が多いです。
確保すべき運動量は、犬種によって違ってきますが、体を動かすことがストレス解消になり、また肥満防止など健康面を保つ上でも重要になります。
毎日の散歩はもちろんですが、時には広い場所で思いきり走り回ったり、ジャンプしたりして自由にのびのび運動させてあげることも大事です。
犬は、飼い主さんと一緒に遊ぶことも大好きです。
ボールを追いかけて持ってきたり、ロープ状のおもちゃを引っ張りあったりと、飼い主さんとできる遊びはたくさんあります。
遊びは、しつけにも役立つ重要な要素です。遊びを通して、ルールを覚え、飼い主さんの言うことを守れるようになることも多いでしょう。
飼い主さんが言うことをうまく守ることができれば、思いっきり褒めてあげることも大事です。
犬は、飼い主さんと過ごすことが好きな子が多いですが、時には少し離れてゆっくりしたり、落ち着けたりする場所を求めます。
「ここは自分だけの場所だ」と安心できるところがあると、何か不安なことが起こった時の助けとなります。
できるだけ、狭くて暗く、かといって飼い主さんのいる場所から離れすぎないところに、犬専用のスペースをつくってあげましょう。
犬は、暇なときに、窓の外を眺めて気分転換をしたり、時間を潰す子も多いです。
外の世界に興味津々なら、通り過ぎる車や人、鳥などに反応して楽しんでいるかもしれません。
また、飼い主さんが外出をしたら、「早く帰って来ないかな」と窓の外を見て待つ子もいるでしょう。
さて、ここからは、ドッグランを作る場合のポイントについてご紹介します。
以下の9つのポイントを押さえておくと、満足度の高いドッグランになるでしょう。
具体的に、ドッグランをどう使いたいのか明確にイメージできると、広さや床材の選定に役立ちます。
自由自在にできるほどの広さがなくても、まずは希望を整理して、可能な範囲がどこまでなのかを探ることが大切です。
もちろん、ドッグラン以外にもお庭を使いたい場合は、どのくらいの割合で確保するのかも計算しておく必要があるでしょう。
例えば、思いっきり走り回れるほどのドッグランを作りたいのか、それとも日向ぼっこができる程度の場所がほしいのかで、必要となる広さや設備は変わってきます。
ドッグランと室内との導線を確認しておきましょう。
玄関からの出入りならさほど心配はないでしょうが、庭が掃き出し窓に面していて段差がある場合はステップが必要になる可能性が高いです。
一般的に、掃き出し窓は地面から約50cm程度高い位置にあります。
犬種によって無理なく上れるステップの高さは変わるため、小型犬を迎える可能性がある・あるいは既に一緒に暮らしている場合は、2段くらいのステップがあると良いでしょう。
踏み板は、できるだけ余裕をもって広くとるのもおすすめです。
愛犬がお庭から飛び出して事故にあわないように、安全のための対策もしっかりしておきましょう。
ドッグランのあるエリアを脱走防止柵で囲い、敷地外への出入り口は犬が操作できない仕組みでロックしておくことも大事です。
脱走防止柵は、よじのぼれない構造のものにして、飛び越えられない高さにしましょう。
ドッグランの床面の素材は、犬が快適に過ごせるものを選びましょう。
お庭の舗装材料の選択肢としては、天然芝、人工芝、タイル、砂利、ウッドデッキなどがあります。
夏場は、タイルやウッドデッキの表面温度が高くなるため、快適なドッグランの素材としては不十分かもしれません。
また、天然芝の場合、好む犬が多い反面、芝の管理が大変です。そして、遊ぶたびに足の裏も汚れやすくなります。
外の風景を眺めるのが好きな子なら、柵の隙間から外が眺められるようにしたり、窓を設けるのも良いでしょう。
ただ、たびたび通行人に吠えてしまうようなら、それはお互いにストレスになる可能性があります。
ただボーッと外をながめ、通行人とのコミュニケーションを楽しめるかどうかで、適した方法を考えるのが無難です。
家の中でトイレをしたがらない犬の場合、庭の一角でトイレを済ませることもあるでしょう。
特に、天候の関係でお散歩が難しいとき、庭で済ませてくれると非常に助かるものですね。
とはいえ、せっかくのお庭のあちこちでトイレをしてしまうのは困ります。
一角をトイレスポットにして、砂利を敷いたりポールを立てたりしてみてはいかがでしょうか。
お庭があるなら、ガーデニングやちょっとした家庭菜園も楽しみたいと考える方が多いのではないでしょうか。
しかし、植物の中には犬にとって毒になるものもあり、口にしてしまうと危険です。
ドッグランに足洗い場があると、非常に便利です。
雨や雪などで散歩時に汚れてしまった場合の苦労は、飼い主さんなら誰もが知っていることでしょう。
もし、散歩で犬の足が汚れてしまっても、ドッグランに足洗い場があると、効率的です。
水遊びを好む子には、夏場にプールを設置してあげるのも良いですね。
この場合にも、足洗い場の水道が役に立ちます。川や海に出向かなくても、気軽に水遊びができて便利です。
ドッグランの床面は、どのような素材がベストなのでしょうか。
選び方の参考になる情報をご紹介します。
ドッグランにおけるグランドカバーの大きな目的は、犬の怪我や足・関節の負担を少なくすることと、清潔を保ちやすくすることにあります。
そのため、その目的を果たすことができる素材でグランドカバーを行う必要があり、耐久性やメンテナンスのしやすさ・内容で総合的に判断し決めていくこととなるでしょう。
愛犬が好む遊びや、飼い主の期待に合わせた素材を使いましょう。
例えば、思う存分に走り回って使ってほしい場合は人工芝や天然芝、穴堀りが好きな犬には木製チップや砂が適しています。
ドッグランは、メンテナンスのしやすさも大事です。
メンテナンスが容易とされるのは、人工芝やコンクリート素材のグランドカバーでしょう。
天然芝は、走りやすく犬には好まれやすいですが、メンテナンスが大変です。
グランドカバーの素材によって、コストと品質は変わります。
一般的に、低コストで済むのは砂ですが、飛び散ったり愛犬の肉球の隙間に入ったりして掃除は大変になるでしょう。
一方、コンクリート平板などは値が張りますが耐久性が高く掃除もしやすいです。
グランドカバーの選び方について理解したら、実際に何を選ぶのか決めていきましょう。
以下に、ドッグランのグランドカバーに用いられる床面素材と手入れのポイントを解説します。
人工芝は天然芝に似たグリーンの床面素材です。
見た目や触感は天然芝っぽくありますが、耐久性が高く犬が走り回ってもそう簡単に傷むことはありません。
水捌けがよく、メンテナンスもしやすい点もメリットです。
メンテナンスは、定期的にブラシを使って表面を立て直すことと、ゴミなどを除去することがメインとなります。
犬が排泄した場合は、必要に応じて洗浄剤を用いて洗います。
人工芝よりも柔らかく、足にも優しいため、犬には好まれます。
しかし、掘ったり思いっきり踏み込んだりすると、抜けたり枯れたりすることも。
枯れてしまった部分の芝は、張り替えるなどの対処が必要です。
また、芝を育てるために、水やりや肥料、病害虫の対策もしなければなりません。
穴堀り遊びを好む犬には好まれやすいです。
また、低コストのため予算に限りがある場合も選びやすいでしょう。
ただし、飛散しやすく掃除の手間がかかったり、砂の誤食に注意が必要だったりと、注意点もあります。
主なメンテナンスは飛び散った砂の清掃と、表面を平らにすることです。汚れた場合は、取り替えも検討しましょう。
犬の足に優しく、おしっこを吸収してくれるため、排泄後の処理がしやすい点はメリットです。
しかし、耐久性はさほど高くないため、交換の頻度は多くなるでしょう。
犬が排泄したら速やかに取り除き、定期的に新しいチップへと交換します。
耐久性と手入れのしやすさの両方を兼ね備えていますが、硬い点がデメリットです。
犬の足・関節に負担がかかる可能性があります。
汚れたら水洗いで綺麗になることが多いですが、必要に応じて洗浄剤も使用します。
表面が劣化したら、補修しましょう。
こちらも、コンクリートと同様に、耐久性や手入れのしやすさといった面ではメリットがある反面、硬さによる犬の体への負担を考慮する必要があるでしょう。
メンテナンスのしかたも、コンクリートと同様です。
ほどよい柔らかさと、自然由来の素材によるナチュラルさが魅力です。
犬の足・関節に負担をかけにくい点もメリットですが、耐久性は低めです。劣化したら、新しいものと交換しましょう。
日々のメンテナンスとしては、犬の排せつ物を速やかに取り除くことと、定期的にかき混ぜて表面を滑らかにすることが大切です。
ドッグランは、安全に使用できてこそ楽しめるものです。
具体的に、安全対策のポイントを見ていきましょう。
ドッグランを囲うフェンスは、犬が飛び越えられないような十分な高さのあるものを選びましょう。
頑丈で、怪我の原因にならない素材かどうかも大事です。
フェンスの下部は、犬がくぐり抜けられないように注意しましょう。
多頭飼育をしている場合は、エリアを分けてそれぞれがしっかり遊べるよう配慮してあげましょう。
例えば、大型犬と小型犬を分ける、シニア犬と遊び盛りの犬を分ける、などです。
ドッグランが不衛生だと、犬の健康にも悪影響を及ぼしかねません。
排せつ物は、速やかに処理するのが原則です。また、グランドカバーは定期的にチェックして必要に応じて新しいものに替え、水のみ場も綺麗に保つようにしましょう。
ドッグランのような広々とした場所では、遊びにも夢中になりやすく、中にはヒートアップする子もいます。
遊びに使う道具は、壊れていないかどうか、また安全に使えるものかどうかをよく確認しましょう。
どんなに頑丈な素材のものでも、使っているうちに劣化します。
定期的におもちゃの状態を点検し、安全性を確かめることをおすすめします。
藤島建設の「愛犬家住宅」は、人間と犬がお互いに快適に暮らせるように設計された住まいです。
犬のことをよく知り尽くした設計は、住んでみて初めてその魅力に気づくポイントもたくさん。実際の事例をご紹介します。
T様邸は、広々とした土間テラスとその先にドッグランを設け、愛犬の遊び場に困らない造りとなっています。
ドッグランからも、お散歩からもアクセスしやすい場所に犬専用のトリミングスペースがあり、犬の足が汚れても安心。
また、愛犬用のプライベートスペースも確保し、愛犬がしっかりと休める場所を設けています。
ドッグランのある家は、愛犬と暮らす方の多くが憧れるのではないでしょうか。
せっかくのドッグランに後悔しないためにも、床面素材や安全対策は慎重に検討しましょう。
また、愛犬とともに暮らす家がより快適になる間取りの工夫も重要です。
ぜひ、藤島建設の愛犬家住宅の事例を参考にし、理想の家づくりを考えてみてくださいね。