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「介護」と「親世代退去後」の観点から見た二世帯住宅について
2024/01/01
二世帯住宅では、親世代、子世代、そして将来生まれてくるであろう孫世代と、三世代の家族が関係するものです。
また、親世代の介護が必要になったり、孫世代が生まれたりすることで、家族構成も変化していきます。
このような事情から、二世帯住宅の設計は非常に難しいものとなります。
この記事では、「介護」と「親世代の退去後」を主なテーマとして、二世帯住宅について解説していきます。
二世帯住宅を建てる理由は人によって様々ですが、「将来の介護の負担が軽減される」という理由が特に多いです。
ご両親に非常事態が起こったときに、すぐに駆けつけることができるのが二世帯住宅のメリットです。
介護の負担を軽減するためにも、特に親世帯の生活空間についてはバリアフリーを意識したものにするとよいでしょう。
また、分離の度合いについても間取りの設計時に考えましょう。
例えば、排泄介助が必要になったとしましょう。
その場合に、手洗い場と洗濯機は分離すべきかどうかを検討する必要があります。
介護のための空間と子育てのための空間をどの程度分離するかについても検討の必要があるでしょう。
それだけでなく、要介護者の状態に応じて、排泄、食事、入浴といった面で問題が生じることが予想されるので、各空間において発生するであろう状況を想定し、二世帯住宅を設計していきましょう。
一般的に、親世帯は子世帯よりも早くに旅立つものです。
その際に、親世帯の生活空間をいかに活用すべきかを悩まれる子世帯が非常に多いです。
孫世帯にうまく引き継ぐことができるのであれば効率的な活用が可能ですが、孫世帯が引き継いでくれるかどうかはその時にならないとわかりません。
自分の死後の話になるので親世帯にしてみると寂しいものですが、次の世帯のためにも子世帯と協働して今後のことを考えるのは重要です。
完全分離型二世帯住宅というのは、1つの住宅の中でも、水回り、玄関などが完全に分離された状態の住宅を言います。
完全分離型二世帯住宅は、親世代と子世代で生活空間を完全に分けることが可能ですが、共有型二世帯住宅よりコストがずっとかさんでしまいます。
しかし、この状態の二世帯住宅であれば、親世代の逝去後に賃貸住宅として貸し出すことが可能です。
将来的に賃貸住宅として貸し出すことまで見据えているのであれば、設計時に賃貸物件としての魅力があるような設計にするといいでしょう。
高い防音性能を備えたり、メゾネットタイプにしてみたりと、借り手が素敵だと感じるような間取にすることをおすすめします。
前述したように、様々な事情から二世帯住宅の設計は難しいものです。
また、三世代が関係することから、家族間で意見がまとまりにくく、家づくりも思ったように進まないこともあるでしょう。
そんな時には、住宅のプロである専門家に相談してみましょう。
藤島建設では豊富な家づくりの実績を背景にして、お客様のご要望やライフスタイルにあったご提案やサポートをさせていただきます。
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