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アメリカ出張2026 ②
2026/05/11
前回に引き続き、アメリカ出張のご報告です。
フロリダ・オーランドでの視察を終え、テキサス・ヒューストンへ移動し、分譲地とパナソニックさまの展示場を見てまいりました。
2日間のIBS視察を終えたあと、夕方の便でヒューストンに移動しました。ホテルに着いたのは深夜で、なかなかハードな行程でしたが、翌日は朝から2カ所の分譲地を視察しました。
そのうちのひとつは、日本のある大手ハウスメーカーがM&Aした現地法人の分譲地でした。街区のつくり方も、住宅の見せ方も、日本とはかなり違います。道路の幅、街並みの見せ方、建物のボリューム感など、地域性の違いを強く感じました。
一方で、正直に申し上げると、私たちの住まいづくりにそのまま活かせる学びが多かったかというと、そこは限られていたように思います。しかし、それも現地に行ってみなければ分からないことです。行って初めて「参考になること」と「そうではないこと」が整理できる。これも視察の大事な成果だと思います。


分譲地の視察後は、ヒューストン郊外にあるパナソニックさまの展示場を訪問しました。こちらは全館空調システムを実際に体感し、あわせて温度測定データなども収集する、いわば“見せる場”であり“検証の場”でもあります。
印象に残ったのは、全館空調を単なる設備機器として扱っていないことでした。住宅の断熱や気密、換気との関係を含めて考え、住まい全体としてどう成立させるか。その視点が非常に明確だったと思います。
全館空調システムの心臓部にあたる部分については、社内資料としての活用は許可をいただきましたが、SNSなどでの公開は控えるようご指示をいただいておりますので、詳細は控えます。企業秘密というほど大げさではありませんが、やはり技術には守るべき一線があります。
ただ、考え方の方向性としては、私どもが取り組んでいる「ゼンカン(エアコン1台で全館冷暖房の家)」にも通じる部分がありました。仕組みや施工方法、実測データの考え方など、参考になる点は多く、今後の提案や検証にも活かしていきたいつもりです。
設備は単体で優れていても、それだけでは十分ではありません。設計する人、施工する人、そして実際に住まう方、それぞれが無理なくつながって初めて、本当に良い住まいになるのだと思います。



展示場視察の後は、そのままモデルハウス内で懇親の時間をいただきました。ローカルなお酒と食事を囲みながら、日本各地から参加された建築関係者の皆さまと意見交換をすることができました。
競合する立場ではないからこそ話せることもあり、こうした場は視察そのものに劣らない価値があると思います。現場で見たことに加え、それぞれの会社が何を大切にしているのか、どんな課題を持っているのか。そうした話の中に、住まいづくりのヒントがたくさんあります。
盛り上がる懇親会を後にして、私は次の視察先でご一緒する方と合流するため、少し早めにUberを呼び、会場を離れました。後ろ髪を引かれる思いとは、まさにこのことです。こういう場にいると、つい最後まで話を聞いていたくなるのが本音です。