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被介護者の「入浴」について!その重要度と注意点を紹介します!
2023/07/24
「入浴」は私たちにとって不可欠な行為の一つです。お風呂で温かいお湯に浸かると、一日の疲れを癒すことが出来ます。また、身体を洗うことで、身体だけでなく心もさっぱりとし、健康な状態に保つことができます。
しかし、身体が不自由な方にとって、「入浴」は時に危険が伴うものです。お風呂の床は滑りやすい材質であるケースが多く、転倒してしまうかもしれません。さらに、浴室と他の部屋との温度差によるヒートショックに関しても心配です。自力で入浴できない場合に、介護者が入浴を手伝うものです。
しかし、そのような滑りやすい環境で入浴を補助すると、非介護者だけでなく、介護者にとっても危険であり、実際にどうすればいいかわからないという方もいらっしゃることでしょう。
そこで、この記事では、入浴介助の方法を紹介していきます。
健康な方は、立ったままや、小さい椅子に座ってシャワーを浴びることが多いです。しかし、身体が不自由な場合、そのようにして体を洗うことは困難です。
そこで、「シャワーチェア」が活躍します。これは被介護者だけでなく、介護者の負担も軽減してくれる代物です。
「シャワーチェア」には、車いすのように移動できるタイプや、一般的な椅子のように固定するタイプがあり、座った姿勢でシャワーを浴びることが可能です。そのため、両者にとっての負担はかなり軽減されます。
また、折りたたみ式のものであったり、ひじ掛けが上がるものもあり、浴室の状況や、体が不自由な方の状況に応じた使い分けが可能です。
他にも入浴介助に際して注意すべき点があり、以下で紹介していきます。
浴室と他の部屋の温度差に配慮しよう
大きな窓があり、タイルが張られていることが多い浴室は、外気の影響を多分に受けます。そのため、他の部屋との温度差がどうしても大きくなる傾向にあります。
その温度差を解消しないまま入浴すると、「ヒートショック」という急激な温度差による心臓等の臓器に負担を与えてしますリスクがあります。
事前に浴室を暖めておくというような対策で、他の部屋との温度差を入浴前に解消しておきましょう。
補助器具(手すりやシャワーチェア等)を導入しよう
前述したシャワーチェア等の介助器具を、被介護者の身体の状態に応じて活用することは非常に効果的です。
自力で歩くことができる方であれば、固定式のシャワーチェアが、身体を洗う時の負担を軽減してくれます。自力での歩行が困難であれば、車いすタイプのシャワーチェアによって、脱衣所と浴室間の移動を容易にしてくれます。
また、浴槽に入る際にも注意が必要です。入浴台などの踏み台を有効活用して、できるだけ安全に浴槽に入ることが出来る環境を整えましょう。
デイサービス等を利用しよう
理想を言えば、被介護者が自宅で入浴できることが一番です。しかし、入浴介助は、それを行う介護者にとっての負担も大きい場合があります。
自宅の構造上難しい場合や、介護者の負担が大きくなってしまった等の理由で、自宅での入浴介助の継続ができなくなってしまうかもしれないときは、デイサービスや訪問介護サービスを利用することをおすすめします。
ケースワーカー等に相談し、被介護者と介護者の双方にとっての最適解が見つけていきましょう。
以上で紹介してきたように、様々な補助器具を活用すれば、入浴にあたって、介護者、被介護者双方の負担を軽減させることができます。
それ以上に大切なのは、「バリアフリー」の概念です。日本では、健康寿命がさらに延び続けていくと言われており、この考えに基づいて家づくりをしていくことが求められます。
しかし、介護が必要になった後に住宅のバリアフリー化を進るのでは遅い場合が多いです。どうしても十分なスペースが確保できなかったり、費用面で難しいことが考えられ、希望通りには進んでいかないケースも見受けられます。
そのため、新築住宅の建築時に、将来の介護を考慮に入れて、バリアフリー住宅を作ることをおすすめします。
この時点で将来の介護まで考えておけば、そのための間取りの設計や、ヒートショックを防止する高気密高断熱の家にすることも可能だからです。段差をより少なくする。床には滑りにくい材質を使う。高気密高断熱の家にする。これらの対策は、被介護者だけでなく、健康な人々の生活を便利で豊かなものにしてくれます。
万が一の場合に備えて、新築住宅の建築に当たっては、「バリアフリー」の概念を意識してみてください。
藤島建設では豊富な家づくりの実績を背景にして、お客様のご要望やライフスタイルにあったご提案やサポートをさせていただきます。
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