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住宅の2階がサウナ状態!原因から学ぶ暑さ対策【保存版】今日からできる対策〜根本解決まで
2025/09/02
夏の2階、まるでサウナのように暑くてたまらない。 エアコンを一日中つけっぱなしにしても、なかなか涼しくならず、夜は寝苦しさで目が覚めてしまう。 挙句の果てには、翌月の電気代の請求に頭を抱える…そんな経験はありませんか。 そのお悩み、実はあなただけではありません。 この記事では、なぜ住宅の2階がこれほどまでに暑くなるのか、その科学的な理由から、今日からすぐに試せる手軽な対策、そして長年の悩みから解放される本格的なリフォームまで、あらゆる解決策を網羅的にご紹介します。 この記事を読み終える頃には、あなたの家の暑さ問題に対する最適な解決策がきっと見つかるはずです。
多くの人が悩む2階の暑さですが、その原因は決して偶然ではありません。 そこには、いくつかの科学的な理由がはっきりと存在します。 原因を正しく理解することが、効果的な対策への最も重要な第一歩です。 まずは、ご自宅の状況と照らし合わせながら、暑さの正体を探っていきましょう。
理科の授業で習ったように、暖かい空気は冷たい空気よりも軽くなる性質があります。 そのため、家の中で発生した熱は、自然と上へ上へと昇っていきます。 例えば、1階のキッチンでの調理による熱、家族の体温、家電製品が発する熱など、あらゆる熱源からの暖かい空気が、まるで煙突の中を煙が昇るように2階に集まってしまうのです。 これが、1階よりも2階の方が格段に暑くなる最も基本的な理由です。
熱の発生源の例:生活熱調理、入浴、照明器具人体からの熱家族の体温家電製品からの熱テレビ、パソコン、冷蔵庫
夏の日中、屋根は太陽光を直接浴びて非常に高温になります。 その熱は「輻射熱(ふくしゃねつ)」として、屋根裏の空間に放出されます。 輻射熱とは、遠赤外線ヒーターのように、物体から直接伝わる熱のことです。 この熱が天井材をじわじわと温め、最終的に2階の部屋の温度を上昇させるのです。 天井に手をかざすと、もわっとした熱気を感じるのはこのためで、特に屋根裏の断熱が不十分な家では、この影響を強く受けます。
2階の部屋が暑くなる大きな原因の一つが、窓から直接侵入する太陽の熱です。 特に日当たりの良い南側や西側の窓は、夏場に大量の日射熱を取り込んでしまいます。 室内に一度入った熱は、温室効果のように内部にこもり、部屋の温度をどんどん上げていきます。 また、見落としがちなのがベランダやバルコニーからの照り返しです。 コンクリートは熱を蓄えやすいため、その熱が反射して窓から室内に入り込み、下からの熱でさらに部屋を暑くするのです。
日中に溜め込んだ大量の熱気は、夜になっても自然には排出されません。 特に、空気の通り道が確保されていないと、熱は2階にこもったままになります。 これが「夜になっても2階だけが暑い」という現象の正体です。 最近の住宅は気密性が高いため、意識的に換気を行わないと、熱気が逃げ場を失い、まるで蒸し風呂のような状態が続いてしまう「負のスパイラル」に陥りがちです。
熱をこもらせないための対策のポイントは、以下の通りです。
日中に熱がこもる主な原因は、屋根や窓から侵入する日差しです。
夜になっても熱がこもっている場合は、溜まった熱を外に逃がすことが重要です。
これまで挙げた原因はすべて、住宅の「断熱性能」と「気密性能」が低い場合に、より深刻になります。 断熱性能が低い家は、外の暑い空気が簡単に室内に伝わってしまいます。 気密性能が低い家は、隙間から熱気が侵入し、せっかくエアコンで冷やした空気も外に漏れてしまいます。 言わば、性能の低い家は、夏の外気の影響を直接受ける「テント」のような状態なのです。 根本的な快適さは、家そのものの性能に大きく左右されます。
原因が分かったところで、次はいよいよ対策です。 専門的な工事が必要なものばかりではありません。 ここでは、賃貸住宅にお住まいの方や、まずは費用をかけずに試したい方向けの対策を、コスト別に具体的に紹介します。 今日からすぐに始められることばかりなので、ぜひ試してみてください。
まずは、お金をかけずにできる基本的な対策から始めましょう。 それは「換気」と「打ち水」です。 ただやみくもに行うのではなく、少しの工夫で効果が大きく変わります。
熱気を効率的に逃がすには、外の気温が下がる早朝や夜間が「換気のゴールデンタイム」です。 この時間帯に、2階の窓と、そこから最も遠い対角線上にある1階の窓を開けてみてください。 これにより、家全体に空気の通り道(風の通り道)ができ、冷たい外気が下から入り、2階にこもった熱気が上から抜けていきます。 わずか10分程度の換気でも、室温を大きく下げることができます。
サーキュレーターや扇風機は、ただ風を送るだけでなく、空気の流れをコントロールすることで、体感温度を下げ、エアコンの効率を格段にアップさせます。 置き方一つで効果が全く変わるので、ぜひ正しい使い方をマスターしましょう。
目的によってサーキュレーターの置き場所は変わります。 以下を参考に、状況に合わせて設置場所を工夫してみてください。 エアコンと併用することで、設定温度を1〜2℃上げても快適に過ごせ、電気代の節約にも繋がります。
《1万円前後》窓辺の工夫で日差しを徹底ブロック
原因の項目でも触れたように、窓からの日射熱は部屋を暑くする大きな要因です。 カーテンやすだれを上手に活用して、熱が室内に入る前にブロックしましょう。
遮光・遮熱カーテンやすだれの選び方と効果的な使い方
カーテンを選ぶ際は、「遮光等級」だけでなく「遮熱性能」があるかどうかもチェックしましょう。 遮熱カーテンは、太陽の熱を反射し、室温の上昇を抑える効果があります。 また、すだれや緑のカーテン、オーニング(日よけ)は、必ず「窓の外側」に設置してください。 窓の内側で日差しを遮るよりも、外側で遮る方が、熱が室内に入り込むのを防ぐ効果が格段に高まります。
手軽な対策も有効ですが、毎年の夏のストレスから根本的に解放されたいなら、リフォームという選択肢も視野に入れてみましょう。 初期費用はかかりますが、快適な暮らしと光熱費削減という長期的なメリットは非常に大きいです。 ここでは代表的なリフォームをご紹介します。
屋根からの輻射熱をシャットアウトするのに最も効果的なのが、天井裏の断熱リフォームです。 既存の断熱材の上に新しい断熱材を敷き詰めたり(重ね葺き)、吹き込んだりすることで、屋根からの熱が2階に伝わるのを大幅に防ぎます。 壁の中に断熱材を充填する工事も効果的です。 これは専門的な知識が必要なため、信頼できるリフォーム会社や工務店に相談することをおすすめします。
家の中で最も熱の出入りが激しい「窓」の性能を上げることも、非常に効果的なリフォームです。 既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する「内窓(二重窓)」は、比較的工事が簡単で、断熱効果を大きく向上させることができます。 また、窓サッシごと、より断熱性の高い樹脂サッシや、2枚以上のガラスで構成される複層ガラスに交換する方法もあります。 これらのリフォームは、夏の暑さ対策だけでなく、冬の寒さや結露防止、防音にも効果を発揮するため、一年を通して快適性が向上します。
ここまで様々な対策をご紹介してきましたが、「そもそも夏に暑くならない家」に住むことができれば、これまでの悩みはすべて解決します。 私たち藤島建設は、埼玉県川口市・さいたま市を中心に64年以上、地域に根ざして「確かな家づくり」を追求してきました。 その答えの一つが、夏の暑さや冬の寒さに左右されない、高性能な住宅です。
詳しくはこちらよりご確認ください 家の断熱性能は、UA値という数値で表されます。 この数値が小さいほど、熱が逃げにくく断熱性能が高いことを意味します。 藤島建設の家は、国が定める省エネ基準を大きく上回るUA値平均0.46以下を標準仕様としています。 これは、まるで高性能な魔法瓶のように、夏は外の熱気をシャットアウトし、室内の涼しさを保ち、冬は中の暖かさを逃しません。 お客様の施工事例の中には、光熱費が従来比で最大50%削減されたケースもあります。(当社比・性能差による)
「2階は暑いのに1階は寒い…」といった家の中の温度差も、大きなストレスになります。 藤島建設では、家庭用エアコン1台で家全体の温度を快適に保つ、独自の全館空調システム「ゼンカン」をご提案しています。 これにより、2階の寝室も、廊下も、トイレも、家中どこにいても心地よい「空気のバリアフリー」を実現します。 熱交換システムにより、窓を開けずに換気ができ、花粉やPM2.5の侵入を防ぐ効果も期待できるため、ご家族の健康も守ります。
住宅の2階が暑くなるのには、空気の性質や建物の構造など、明確な科学的理由があります。 そして、その対策も、今日からすぐに始められる手軽なものから、リフォームによって根本から解決する方法まで様々です。 もし、根本的な解決や、将来の快適な家づくりをお考えなら、ぜひ私たち藤島建設にご相談ください。 地域に根ざした64年の実績と確かな技術で、あなたとご家族の快適な暮らしを全力でサポートします。