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通し柱は必要か?「構造計算」を含んだ耐震設計こそ重要

2021/03/04

通し柱とは?

「通し柱って何だろう?」

住宅の仕様書などを見て、通し柱について疑問に感じることはありませんか?

通し柱とは、木造の2階建て以上の建物で、土台から軒まで継ぎ目がない一本柱のことです。

一般的に在来工法でよく取り入れられており、各階を一体化させることで耐震性・耐久性を高めるといわれています。

平面図では、他の柱と区別するために、通し柱は丸で囲まれています。

 

通し柱は在来工法の「慣習」だった

昔ながらの在来工法による住宅施工では、隅柱(建物の四隅の柱)を通し柱にすることが「常識」とされてきました。

しかし耐震技術の開発と、耐震性の理解が進むにつれ、通し柱の必要性が見直されてきています。

 

通し柱と断面欠損

通し柱は、胴差し・桁・梁などの横架材をはめ込むときに、穴を開ける必要があります。

これにより、柱の断面積が小さくなり、断面欠損が起こってしまいます。

断面欠損が起こると、当然接合部は弱くなりますよね。

そこで断面欠損を最小限に防ぐ金物を取り入れたり、最近は「通し柱なし」の施工も増えてきています

 

建築基準法における通し柱の必要性について

建築基準法によると、「二階以上の建築物の隅柱又はそれに準ずる柱は通し柱としなければならない。しかし、柱の接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合は、通し柱としなくても良い」と規定されています。

つまり、通し柱と同等以上の耐力がある施工なら、「通し柱はなくてもよい」ということです。

ホールダウン金物などで接合部を補強することで、通し柱がなくても強度の強い住宅を作ることは可能です。

 

通し柱の有無より耐震設計(構造計算を含む)の大切さ

地震大国の日本において、建築物の耐震性はとても重要です。

ただ、通し柱の有無ではなく、構造計算を含めた耐震設計がなされているかが大切なのです。

しかし、一般的な木造戸建て住宅は、ほとんど構造計算が行われておりません。

4号建築物と呼ばれ、構造計算の審査を簡略化することが法律で認められているのです。

断面欠損がひどい通し柱を使用し、構造計算も行われていないとしたら…
とても不安になりますよね。

万が一大地震が発生したときに、家族や家を守るには、「木造住宅でも構造計算をしている施工会社」を選ぶことが大切です。

 

お布施主様と相談して家をつくる

実際に大きな地震が来たときに、家にどれくらいの負荷がかかるかを数値で見ることができると安心ですよね。

家づくりの際には、施工を依頼する建築会社が構造計算や耐震に注力しているかに注意しましょう。

藤島建設では、お施主様の要望を盛り込んだ家づくりができるよう、話し合いをしながら進めております。

困ったことや疑問などがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください!ご相談はこちらから!

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