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施主支給で失敗しない!契約前に知っておくべき重要なポイントって?
2025/06/15
家づくりは、多くの方にとって人生において重要なプロジェクトの一つです。
理想の住まいを実現するためには、さまざまな選択肢を慎重に検討することが求められます。
そうした選択肢の一つに「施主支給」という方法があり、コストを抑えながら自分らしい空間を作る手段として注目されています。
しかし、この施主支給を円滑に進めるためには、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。
特に、建築会社との契約締結前に確認しておくべき重要な事項をきちんと把握しておくことが、思わぬトラブルを未然に防ぐ上で非常に重要です。
そこで今回は、施主支給を行う際のポイントや契約前に知っておくべきことを解説します。
はじめに、「施主支給」とは具体的にどのようなものなのか、その基本的な内容についてご説明します。
「施主支給」とは、家を建てる際に使用する建材や設備機器を、施主(家を建てるご本人)が自ら購入・手配し、工事を請け負う業者に提供する方法です。
通常、建築会社が全ての材料を一括して調達しますが、施主支給という方法を利用することで、施主はコストを抑えたり、自身のこだわりや好みに合った希望の製品を使用したりすることができます。
施主支給のメリットには、以下のようなものがあります。
一方で、次のようなデメリットもあります。
どの建材や設備を施主支給できるかは、建築会社の方針や契約条件によって異なります。
そのため、建築会社との契約を結ぶ前に、どの範囲まで施主支給が認められるのかを具体的に確認し、双方で明確に合意しておかなければなりません。
一般的に、キッチンユニットやシステムバス、照明器具といった設備関連は施主支給の対象として認められやすい傾向にありますが、建物の骨組みとなる構造材や性能に大きく関わる断熱材などについては、品質管理や施工責任の観点から建築会社が指定し手配するケースがほとんどです。
施主支給を行う上で、支給する製品に関する責任の所在について、建築会社との間で明確に取り決めておくことが非常に重要になります。
具体的には、施主が手配した製品に初期不良があった場合や予定通りに納品されなかった場合に、どちらがどのように対応するのか、またそれに伴う費用負担はどうなるのかといった点について、事前に建築会社と協議し、合意形成を図っておく必要があります。
さらに、それらの施主支給品を取り付けた後の保証(製品自体の保証と、施工部分に関する保証の切り分けなど)がどのようになるのかについても、忘れずに確認しておくべき重要事項です。
施主支給によって実際にどの程度の費用削減が見込めるのかを正確に把握するためには、建築会社に依頼した場合の見積額と、ご自身で製品を調達した場合にかかる総費用とをしっかりと比較検討することが重要です。
その際、製品本体の価格だけでなく、ご自身で手配する際に発生する運送費や、場合によっては一時的な保管にかかる費用なども含めて総コストを算出し、比較しましょう。
施主支給をスムーズに、そして満足のいく形で行うためには、何よりもまず、早期の計画と周到な準備が必要です。
建築全体のスケジュールを念頭に置き、ご自身が手配する製品や材料が工事の進行に合わせて適切なタイミングで納品されるよう、時間にゆとりを持って準備を進めるように心がけましょう。
支給する製品の品質や仕様が、定められた建築基準法や関連法規に適合しているかどうかを事前に必ず確認しましょう。
特に、建物の安全性や快適性に直結する防火性能や断熱性能といった重要な項目に関しては、建築士などの専門家に相談し、アドバイスをもらいましょう。
施主支給を行う際には、建築会社や実際に工事に携わる職人の方々との良好なコミュニケーションを維持することが非常に重要です。
工事全体の円滑な進行を妨げないようにするためにも、ご自身が手配する施主支給品の仕様詳細や納品スケジュールといった情報を関係者間でこまめに共有し、常に最新の状況を把握し合えるようにしておきましょう。
施主支給は、ご自身のこだわりを反映させたオリジナリティあふれる家づくりを可能にする有効な手法である一方で、施主ご自身が負うべき責任も生じることを理解しておく必要があります。
建築会社との契約締結前に重要事項を漏れなく確認し、入念な計画のもとに準備を進めていくことで、予期せぬトラブルを防ぐことができます。
コスト面だけでなく、支給する製品の品質や安全性についても細心の注意を払い、総合的な目線で検討しましょう。
藤島建設では豊富な家づくりの実績を背景にして、お客様のご要望やライフスタイルにあったご提案やサポートをさせていただきます。
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