本日、日経記事に「車社会ドイツ、電車乗り放題券 ドイツ流賢い支出」という記事が記載されました。
たった1,200円(9ユーロ)で1か月間乗り放題のチケットが6月から発売されたのです。
コロナが蔓延してから控えていた海外出張ですが、実は、先月ドイツの展示会に視察に行ってきました(近々報告できればと思っております)。
フランクフルト空港の自動販売機でチケットを買うのにもたついていたところ、見かねた若い女性が、「ドイツにしばらく滞在するなら9ユーロチケットがお得よ」と話しかけてきたのです。
何度もドイツで電車移動していますが、知らないチケット、騙されているのではと半信半疑で購入したのですが(僅か9ユーロなので)、びっくりです。
このチケット、列車はもちろん、地下鉄、トラム(路面電車)やバスまで、ほとんどのドイツ国内公共交通機関が乗り放題。今回のドイツ国内の移動はすべて公共交通機関を利用したのですがほとんどこのチケットで賄えました(ICEという日本でいう新幹線のよう高速鉄道は有料)。
これが私の買った9ユーロチケット(この切符一枚で7月は乗り放題)
ドイツでもガソリンが高騰し、そのインフレ対策として車社会のドイツにおいて公共交通機関の利用に結びつけ、列車利用によって脱炭素対策(ドイツの鉄道の約6割が再生エネルギーの利用)にもなるという賢い支出です。さらに、わが国の場合、これらの効果に加え、昨今検討されている赤字路線の廃止問題についても乗り放題チケットがあれば乗客増に貢献するかもしれません。
同様に、ウッドショックなど材料高騰による住宅価格のインフレ対策、なかなか進まぬ住宅の脱炭素対策にもこの賢い支出を見習っていただきたいものです。