たいへん報告が遅くなりましたが、日本全国の「会長に就任いたしました!」
私たちの木のふるさと、岩手県葛巻町森林組合の中崎和久組合長が6月に全国森林組合連合会の代表理事会長に就任いたしました。
全国森林組合連合会会長挨拶HPへ
http://www.zenmori.org/profile/1_list_detail.shtml
日本の森林面積は国土の約2/3、この数字は50年間ほとんど変わっていません。こんな森林大国日本は現在大きな問題に直面しております。
ひとつは、先人のおかげでわが国にはこの恵まれた森林があるのですが、かなりの割合で標準伐期齢を迎えております。
すなわち、利用期を迎えている木があるにもかかわらず、伐採利用されていないのです。
その最大の理由は安い外材の輸入です。
そしてもうひとつ大切なこと・・・「切ったら植える」、再造林をしっかりと実施することです。
ただ、残念ながら、現在、全国の再造林率は約25%、このままでは将来の木材資源の不足はもちろん、水源涵養機能の低下、未立木地からの土壌流出発生等などの災害も予想されます。
では、なぜ再造林が実施されないのか?
主伐収入(売却した木の代金)から再造林費用をひくと森林所有者の手元にほとんどお金が残らないからなのです。だから切りっぱなしになってしまうのです。
この最大の理由も安い外材の輸入により国産材の価格が上がらないからなのです。
ウッドショックにより国産材が見直されています。しかしながら、成長に何十年もかかる木です、ピンチになってから国産材へと舵を切ってももう遅いのです。
中崎葛巻森林組合長がこの度、日本全国の森林組合のトップになりました。ウッドショックはもちろん、上記のような日本の森林の喫緊の課題が山積しております。日本の林業界が激変するような活躍を期待しております。
左から平野元復興相、私、中村前葛巻町長、中崎会長、鈴木元環境相