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ウッドショック③(住まい造りの想い㊾)

2021/06/14

 

「ウッドショック」により国産材にシフトしようとしている会社が増えております。しかしながら、①で述べたように簡単に国産材に移行はできません。

そもそも、ウッドショックにより困っている会社は外材に頼り過ぎていたのです。工務店の中には国産材にこだわっている会社も多数あります。このような会社はウッドショックにより材料費が多少上がるものの少なくとも通常通りの量の木材が入ってこないということはないと思います。

とにかく、調達のし易さ、価格にばかり重きを置き、安い材料を求めた過ぎた住宅メーカーが供給先と信頼関係ができず大きな影響を受けているのです。

 

「地産地消」、地元で採れたものを地元で消費することはウッドショックの原因と言われるアメリカや中国経済の影響を受けづらく、流通経路も短いので経費も抑えやすく、海上コンテナ不足などまったく影響ありません。

食料自給率もエネルギー自給率も低い日本の場合、Food ShockEnergy Shockがウッドショック同様に起こらないとも限りません。今回の事態が、「地産地消」を見直す契機になることを望んでおります。

 

さらに、日本の面積の2/3を占める森林が荒廃していくことにも危機感を覚えます。木を育てる、山を育てるということは、CO2の削減に貢献するだけでなく、土砂崩れなどの自然災害を防止し、美しい水を育て、ひいては地球を、私たちを守ることになるのです。

 

藤島建設は国産材にこだわってまいりました。供給先とは安ければよいというベクトルが相対する「取引き」ではなく、手間がかかっても良材を造るという同じベクトルで、長年に渡って信頼関係を築き上げた「取組み」をしてまいりました。だからこそウッドショックによる影響は最小限に抑えられております。

 

現在、「価格が上がるので早く契約して欲しい」と契約を煽るメーカーもあると聞きます。今回のウッドショックを理由に法外な便乗値上げをする工務店もあるかもしれません。安ければ何でもありという考え方から、正しいもの、正しい会社をユーザーが見極めることも大切だと思います。

 

葛巻町の風力発電 エネルギー自給率360%

 

葛巻町の酪農 食料自給率は200%

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