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24年目の9.11に思うこと
2025/09/13
一昨日の9月11日で、アメリカ同時多発テロ事件から24年が経ちました。報道も少なくなり、記憶が薄れつつあるように感じます。今回掲載する写真は、私が以前ニューヨークを訪れた際に撮影したものですが、改めて風化させない大切さを思い返しています。
世界貿易センター跡地に建てられた真っ白な天井が大きな翼のように広がる「オキュラス」。
設計者は「光が差し込むことで希望を表現した」と語っています。私自身、訪れたときに天窓から差し込む光を浴びながら、多くの人々が自然と立ち止まり空を見上げる姿に心を打たれました。
建築は単なる利便性を超えて、人の心に語りかけるものです。藤島建設の家づくりも、住まう人の安心や誇りに寄り添えるものでありたいと強く思いました。
祈りを込めた空間「オキュラス」の内部
9.11ミュージアムに展示されていたのは、壊れた鉄骨や消防車だけでなく、当時の通話記録や遺族の証言でした。
それらは資料を超えた「生きた声」であり、訪れる人に深い感情を呼び起こします。
報道が減り、24年という年月で記憶が薄れがちな今だからこそ、このように心を揺さぶる展示が未来へ記憶を伝えるのだと実感しております。
藤島建設の社員教育でも「数字や仕様を覚える」だけでなく、「心で感じたことを次の行動に生かす」ことを大切にしています。
消防車など実物展示が伝える9.11の記録
事件当時、自由の女神像も標的になるとの噂があり、2001年9月12日から2004年7月までリバティ島への上陸は禁止されました。
私が海上からその姿を見たとき、単なる観光名所ではなく「平和の象徴」としての重みを感じました。風化していく記憶の中で、この象徴的な存在が未来に語りかけ続けることに意味があると強く思います。
犠牲の歴史を忘れずに、私たちが日々の仕事や地域で積み重ねる信頼もまた、未来への誓いの一部であると心に刻みました。
自由の女神を望み、平和への思いを新たに