阪急阪神ホテルズでは、キャビアや芝エビ、九条ネギなどを別の安い素材を使用し、故意ではなく誤ってメニューに表示してしまったとのことですが、このような素材を扱う調理人がプロとして気づかないことは常識として考えられません。
個人的には「偽装」を「誤表示」と言い張ったり、納入業者などに責任を押し付けたりする阪急阪神ホテルズの不誠実な対応が、社会的反感を買う原因になったのではと感じております。
この事件を発端としてメニュー内容や産地の誤表示のニュースが毎日のように報道されています。ブランドを信用して高いお金を払っていた消費者の信頼を大きく裏切る社会的な問題として改善が急がれます。
こんな報道が多発する中で、11月16日に大手住宅メーカーの施工ミスがニュースとなりました。1,600棟以上全国にも及ぶ施工ミスです。わずか約1年半の間に「耐火不足」「ニセ一級建築士」と続けて報道がありましたが、阪急阪神ホテルズ事件のような業界全体の信頼失墜に繋がることのないように祈るばかりです。
翌17日の日経の記事に奈良時代に建立された建物に現代でも解明しにくい先人の優れた伝統建築技術があると掲載されていましたが、技術同様、あるいは技術以上に大切な誠意と信頼を築き上げられるよう私たちは藤島建設は不断の努力を続けてまいります。
「成功の道は信用を得ることである。どんなに才能や手腕があっても、平凡なことを忠実に実行できないような若者は、将来の見込みはない」
阪急電鉄の創業者、小林一三の言葉です。