住まい造りのパートナーを見つけるときに、Webでホームページや口コミを調べ、その後に総合展示場にお越しいただく方が多くいらっしゃいます。展示場はその会社の住まいの志向、営業スタッフの雰囲気などみなさんにとって大きな情報が得られる場です。
ただし、展示場の造りが自分たちのイメージと大きくかけ離れるくらい豪華爛漫だと思われる方が多いと思います。残念ながら私どもの展示場もその通りです。総合住宅展示場には多くの住宅会社が軒を並べております。その中でみすぼらしい展示場があったらみなさんは入ってみようと思いますか。少しでも多くのお客様にお越しいただきたいがために現実離れした展示場を出展することが私どもの悪しき慣習なのです。
私はお客様に良くお話しするのですが、「住まい選びは結婚と同じ」だと。「一生を共にする伴侶と長い間一緒に過ごす住まいはある意味同じように選んで欲しい」と。展示場だけを見て住まいを決めてしまうことは、お見合い写真だけを見て結婚を決めてしまうことと同じです。会社名やブランド力だけで判断することは家柄だけで結婚を決めてしまうことと同じです。
結婚する前には、何度もデートを重ねて会話をし、相手の性格、趣味、家庭環境、健康状態など知らず知らずのうちにバランスよく見定めているはずです。
では、展示場はみなさんにとってお役に立つことはないのか。展示場は当たり前品質ではなく、奥行き品質のヒントを見つける場所、例えば、全体のイメージ、空間の工夫、部分部分の材料、設備など分解して見ればきっと参考になると思います。