「ヒンプン」ってご存知ですか?
恥ずかしながら私は知らなかったのですが、家の門の中にある目隠しのことをいいます。
先週、北は北海道、南は沖縄まで日本の有力地域ビルダー18社が沖縄に集結し、沖縄北谷のアイムホームさまのモデルハウスを視察しました。このモデルハウスの設計をしたのが建築家「伊礼智」先生です。
伊礼先生には昨年当社にもお越しいただき社内研修向けにご講演いただくなどご厚誼いただいておりますが、「日本の住宅を変えた50人」にも選出される著名な建築家です。
モデルハウス前で伊礼先生の解説
現地モデルハウスで伊礼先生の設計コンセプトなどをうかがった後、場所を移してセミナーがおこなわれました。沖縄ご出身の伊礼先生だからこその「おきなわの家」のお話たいへん勉強になりました!
ヒンプンについて語る伊礼先生
そのセミナーのひとつに「ヒンプン」のお話がありました。沖縄の伝統的な住まいには「ヒンプン」を設ける文化があり、そのヒンプンが「外側と内側をゆるやかに繋ぐ」(伊礼先生の表現です)住まいの美しさを出しているというのです。そんなコンセプトを私たちの住まいにも取り込んでいけたらと思っております。
セミナーの後は泡盛で懇親?同席の伊礼先生・アイムホーム渡久川社長と
ちなみに「ヒンプン」はもともと魔除けのために作られたそうです。魔物は角を曲がるのが苦手なので直進して入って来れないようにするために設置したそうです。
元々は中国からの文化だと言われ中国語では「屏風」と書くそうです。実は私、先月末の中国出張の際に「ヒンプン」を見ていたのです!中国現地担当者から「中国の古くからの文化で魔除けの意味があるんです」と解説を受けたばかりなのです。伊礼先生のお話を聞いて「もっとちゃんと見ておけばよかった」と後悔しています。
次回はその中国出張をご報告いたします。
特大ヒンプン
ヒンプン裏側で現地の方から説明を受ける