昨年12月のブログでお伝えした愛媛出張は集成材についての視察と打合せです。
「集成材」と聞いてもイメージできないお客様もまだまだいらっしゃいます。いわゆる柱や梁を形成する材木の種類です。
年配のお客様には「貼りものの材木なんていやだ!」とおっしゃる方もいます。
しかしながら、私たちがなぜ集成材を採用しているのか。
それは木材の欠点である「反りや割れ」が少なく強度が高いからなのです。
集成材と対比される材木は原木をそのまま切って利用した「無垢材」と呼ばれるものです。以前は材木と言えば無垢材しかなかったので年配の方にはそのイメージが強く残っております。
技術は日々進歩しております。その結果、集成材と言う品質の高い材料を使うことは当然の選択なのです。私どもは自分たちが優れていると信じたものしか提供しません。集成材をご理解いただけない方のお手伝いは生意気ですがお断りしております。プロとして品質の劣るものを使用できるわけがございません。
とは言うものの、無垢材のすべてが悪いと言うものではありません。床材や天井材などに使用すれば何とも言えない素材感があります。デジタル化した中でもレコードで音楽を聴きたい方もいれば、60年代の車を楽しむ方もいらっしゃいます。大切なのはその素材を十分理解し、納得した上で適材適所に使うことではないでしょうか。
岩手県葛巻町集成材工場を視察する藤島建設の専属大工さん