プレカットという言葉をみなさんご存知でしょうか?
プレとは「以前に」とか「前に」、カットは「切る」「加工する」ということで、住宅建築では、柱や梁の木工事部分を現場施工前に工場などで加工しておくことを意味します。
以前は、製材所で規格の寸法に切断された木材を建築現場で実際の建物の各部位の寸法にあうように材を切断し、ホゾなどの仕口加工をするのは、大工の仕事でした。
逆に言えばその加工精度が「大工の腕のみせどころ」のひとつだったのですが、大工の技量や建築現場の天気など様々な不安定要素に左右されるため、現在では安定した精度の高い骨組みを供給できるプレカット工場でその工程を担うことが木造建築の主流になっています。
杭工事のデータ改ざん事件も下請け・孫請け業者によって引き起こされたように、本来建築においてすべての責任を負うべき建築会社が、お施主様の命を地震や台風から守る「住まいの要」と言える構造部分の加工(プレカット)を外注し、さらにはプレカット工程と併せて建物の強さの根拠となる構造計算や場合によっては現場で施工する職人までまとめて外注(下請け発注)するという、コストと効率化ばかりを優先する悲しい仕組みが多くなりました。建築会社としての責任ある品質管理とものづくりの姿勢に大きな疑問を感じます。
きちんとした住まい造りには、お施主様から住まい造りを任された建築会社が外注することなく自社工場にて責任を持って品質管理することはもちろん、お施主様ご自身にもその工程をご確認いただくことが大切なことと思います。品質管理は建築会社に「お任せ」ではなく、お施主様ご自身の目でチェックすることが安心に暮らしていただける要素だと私たちは考えております。
私たちはお施主様のプレカット加工日を事前にご連絡し、ご面倒ですが自社工場までお越しいただけるようお願いしております。大切な構造材の加工をご覧いただくのも藤島建設の「当たり前品質」のひとつです。
埼玉スタジアムに隣接する当社プレカット工場
ご見学の記念に家族の想いをこめて・・・
家族の想いが住まいに・・・