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集成材②(住まい造りへの想い⑰)

2016/04/06

 

 

住まい造りへの想い⑮で紹介いたしましたように、集成材は木材の欠点である「反りや割れ」が少なく強度が高い(品質が安定している)という特徴があり、私どもの住まいに採用していると記述しましたが、「なぜ、反りや曲がりが少なく強度が強いのか教えてほしい!」とのお問い合わせがありましたので追加でお伝えいたします。

 

天然素材である木材は、製材後も中に水分を含んでいます。細い材料なら早く乾燥しますが、太ければ太いほど内部までの乾燥に時間がかかり、乾燥が不十分な材料で施工すると、時間の経過とともに自然乾燥され、その結果、収縮が起こり、曲がったり、割れたりすることがあるのです。したがって、断面の大きな無垢材を使用した住まいの場合は、2~3年で土台と柱の接合部や梁や柱の接合部のボルトの締め直しを行わなければなりません。

しかし、ひき板(ラミナ)や小角材を接着で再構成して作られる集成材は、ひき板の厚みが2~3センチと、無垢材と比べても著しく薄く、製造工程の中で、十分に乾燥されるために収縮や狂いは非常におこりにくいのです。

さらに、ひき板を接着して「造る」のですから、無垢材と異なり、太さや長さも必要な寸法で造れ、全数検査により、安定した品質が確保できるのです。

それでも集成材に絶対にヒビがはいらないということではありません。表面の割れについては、外部に露出した場合、風・雨・日光にと繰り返すことにより、また、室内においても温風暖房等による急激な湿度低下により生じることがあります。コンクリートのヘアクラック同様、強度には直接影響がございませんのでご安心ください。

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