新しい住まいは法基準を満たし、最新の技術に裏付けられた施工で高水準の材料を使用し建築しているので地震があっても大丈夫・・・と思っていらっしゃる方が多いと思いますが、熊本地震では多くの比較的新しい建物が倒壊しております。
では、「なぜ、築浅の住宅なのに壊れてしまうのか?」
ふたつの方向からアプローチしてみたいと思います。
ひとつは消費者側の意識です。
三菱自動車のような歴史ある大企業が不正を行う時代に施工会社の安全対策への過信は禁物です。「耐震のことは難しいからハウスメーカー・工務店にお任せ」ではいけないのです。住まいにおいてキッチンやお風呂、光熱費対策などの目につく設備ばかりに興味をもたれるお施主様が多いからこそ施工者は安全対策をおろそかにする可能性があるのです。
また、耐力壁や柱などが不足するほどの大空間のリビングや大きな窓などの要望、安全性を損なう過度のデザイン性や利便性を追求する危機意識の低さも比較的新しい住宅の倒壊に繋がっているのです。
1階を事務所利用していたために耐力壁や柱が不足していたのかもしれません
倒壊原因は何なのか・・・