こんにちは。さいたま新都心コクーンシティ住宅展示場の丑久保です。
少し前のお話になりますが、お打ち合わせをさせていただいているM様邸の地盤調査をさせていただきました。
M様は3年ぐらい前からお土地探しをされていたとのことですが、ようやく気に入ったお土地が見つかったとのことで、当社へ建物のご相談に来ていただきました。
お土地には、売り主さんが植えていた桜、松、蜜柑、金柑、南天、榊などの庭木があり、M様はその庭木を住宅新築後も移植して育てていきたいとのご計画でした。
お打合せも進み、地盤調査をさせていただくこととなったのですが、奥様より「かわいらしい福寿草が咲いているから、気を付けてくださいね。」とのお話をいただきました。
当日は、M様ご夫妻は現地でのお立合いは出来なかったのですが、私が現地で立ち合いをさせていただきました。
早速、福寿草を探したのですが、すぐにはお花を見つけることが出来ませんでした。
もしかしてもう枯れてしまったのかなとも思いましたが、よくよく見るとそれらしいつぼみを一輪発見いたしました。
実は、福寿草というのは太陽が出ていないと花を閉じているのですね。
その日は朝早かったためまだ咲いていなかっただけということがわかりました。
きちんと目印をたてて、地盤の調査を始めるとだんだんと花が開いてきて黄色のかわいいお花を一輪見ることが出来ました。
福寿草は春を告げる花といわれ、幸福の「福」と長寿の「寿」で名前も縁起が良いということで「難を転ずる」といわれる南天の実と一緒に飾りつけされることがあるそうです。
M様の奥様に教えてもらっていなかったら、かわいい福寿草に気が付かずに踏んでしまっていたかもしれません。
家を建てるということは、少し自然の邪魔をしてしまうこともありますので、我々建築に携わる者は環境にやさしい家づくりを心掛けなければと再認識致しました。
奥様の優しいお気持ちに幸せをいただいた出来事でした。