Feature

1995年の阪神大震災では、被災された住居を実際に見て回り、より安心できる木造建築をつくることを心に誓いました。それまでの家づくりを完全に見直し、素材選びから再スタートした歴史があります。その後の全国の大きな地震や被害状況もつぶさに検証を重ねながら、現在の高性能な家づくりにたどり着きました。そして、日本全国の木材の中から見つけだしたのが、岩手県葛巻町の厳しい寒さの中で育った森林資源です。木の密度・強度に申し分なく、住宅の構造に最適でした。そこで、自社で原木から構造材までの製造を担い、現場への流通も確立。構造材1本からトレーサビリティが効くため、素材に対する製造過程の不安感とは無縁です。

構造材となるような屈強な⽊を育てるためには、森林を適切に間伐することが必要不可⽋です。⽊の適齢期に合わせて伐採を⾏うことで、⼀本⼀本の⽊の成⻑を無理なく促していきます。それら間伐材をただ処分してしまうのではなく有効利⽤すべく⽣まれたのが⽊質断熱材です。国内でも建築会社が⽊質断熱材を⽣産しているのは珍しく、当社の社員や⼤⼯は⼊社をしたら全員が植樹を⾏い⽊や森への理解を深めています。
藤島建設は、60年以上変わらぬ姿勢で事業を継続し、持続可能な社会の実現に貢献する企業を⽬指しています。具体的には、ZEHビルダーとして⾃然エネルギーを活⽤した環境配慮型住宅を推進し、岩⼿県葛巻町産の国産カラマツを中⼼に、植樹から⽊材加⼯まで⾃社⼀貫で⾏う森林保全に取り組んでいます。地域交流や次世代育成の⼀環として、中学⽣の職業体験や⽊⼯教室、浦和レッズとのSDGsワークショップなどを開催し、持続可能な地域づくりを⽬指しています。