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震災の現場が教えてくれたこと

2026/01/19

一昨日、阪神・淡路大震災から31年が経ちました。東日本大震災、熊本地震と、日本では大きな地震被害が繰り返し起きています。被災された方、ご家族のみなさまには心よりご冥福をお祈り申し上げます。
私は可能な限り被災地に足を運び、建物がどのように壊れ、どこが弱点になるのかを学び続けてきました。地震大国日本で悲しみを繰り返さないようにする責任が私たち住宅会社にはあるのです。

目次

現場から学ぶ

阪神・淡路大震災を機に工法変更

数値だけでなく「見届けられる安心」

現場から学ぶ

震災の現場に立つと、写真や数値では分からない現実があります。

柱と梁(はり)のつなぎ目、壁の配置、屋根の重さの影響などなど、地震に耐えることのできない住まいの要因はいくつもあります。

特に印象に残るのは、接合部が耐えきれずに欠けてしまう、はずれてしまう例です。「ここが改善できれば…」と感じる場面を被災地で何度も見てきました。

だからこそ、私たちは机の上だけで判断しない姿勢を大切にします。現場を見て、原因を掘り下げ、次に活かすことが品質につながる。そのひとつひとつの積み重ねが、住まいの安心を根底から支えると信じています。

阪神淡路大震災被災地にて

東日本大震災被災地にて

熊本地震被災地にて

阪神・淡路大震災を機に工法変更

31年前、阪神・淡路大震災を視察し、従来の木造在来工法の弱さを痛感しました。

藤島建設では、それをきっかけに私どもが提供する住まいにハイフレイム工法(金物工法)を採用し、現在に至っております。

従来の在来工法では、接合する部分の木を大きく削るため(断面欠損が大きい)、木の本来の力を発揮することができず、地震(大きな力が加わると)の折に弱くなったその部分から壊れてしまうのです。

倒壊した木造住宅に衝撃を受け、従来の在来工法との決別を決心

 

金物工法とは、断面欠損を最小にするだけでなく、接合部分を金物でしっかり固定して強度を上げる考え方です。

熊本地震では、比較的新しい在来工法の住宅が倒壊している例をたくさん見ました。阪神淡路大震災の教訓がまだ活かしきれていない、「新しい=安心」ではないことを、あらためて突きつけられました。

耐震基準という制度は、大切な目安であることは間違いありません。ただ、数値はあくまで入口で、肝心なのは中身と施工の確かさです。だから私たちは、工法の選択と、確実な施工を同じ重さで考えています。

住まい造りの想い 参照

プレカット工場で加工されたと思われる比較的新しい住宅

断面欠損が大きい従来の在来工法

数値だけでなく「見届けられる安心」

最近は、構造の加工をプレカット工場へ外注する工務店も増えました。

効率が上がるのは分かりますが、家の骨組みは命を守る“最後の砦”です。

その大事な部分を、自分たちの手と目から離してよいのか――私は強い疑問に感じます。

「命を守る、家族を守る」肝心な部位である加工から組み立てまで「自分たちで・・・」にこだわるのは当たり前であり、工務店の責任と考えているのです。

そしてその役割というのは工務店だけでなく、お施主さまにも、ご自分の家の柱や梁が、どんな木で、どんな金物で、どう加工されたのか、自分の目で実物を見て、「これなら安心」と見届けて納得していただきたいのです。そのために藤島建設ではお施主さまがお越しになり易いさいたま市内に工場を設け、お施主さまにあらあじめ加工日をお伝えしてご覧いただいているのです。

住まい造りの想い 53 参照

 

新築をご検討の方は、耐震の数値だけで安心せず、工法と施工の内容まで確かめていただく、お建替えの難しい方も「住まいは命を守る“最後の砦”」です。いつ身に降りかかるかわからない地震の不安を解消するためにも耐震改修のご相談を躊躇なく遠慮なくお寄せください。

プレカット工場(埼スタ隣接)にて自宅の加工過程見学後、
柱に家族の想いを込めた記念と思い出のサイン

MODEL HOUSE
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